今
年の7月
から私達の農場に新しい仲間が加わりました。主人のグレッグの友達が子ブタと交換に餌をゆずってほしいと言ってきたため、店で買う豚肉の値段の高さに嫌気
のさしていた私達はこれはいい取引だということで子ブタを5匹もらうことにしたのです。しかし、その子ブタたちが運ばれてきた時、私はトレーラーの中を見
て唖然としました。それというのも私が唯一見たことのある、絵のなかの豚のイメージとはあまりにもかけ離れていたからです。あいているのかいないのか分か
らないほど目が小さく、耳が異常に大きくパタパタはためいていて、おまけに鼻はものすごくとがっているので、牛たちの大きな瞳を見慣れていた私にはお世辞
にもかわいいとは思えませんでした。 そ れに加えてトレーラーから出て10秒 もしないうちに2匹 がエレクトリックフェンスの下をくぐって脱走し、牛たちのいる放牧地のほうへ走り去ってしまったのです。 |
カメラを向けた瞬間、寄ってきてはケースを 食べようとするいたずら好きのブタ |
牛たちを集めるなら フェンス沿いに歩かせればいいのですが、子ブタはとても小さいため(その時点で体重25キロぐらい)フェンスの下をくぐってどんどん逃げてしまうのです。 子ブタの飼い主に言わせると、豚は鉄条網は痛いから近寄らないということだったのですが、逃げた子ブタたちは、必死で追いかける私を尻目に鉄条網のフェン スの下を行ったり来たりしているのです。飼い主とグレッグの助けを得て何とか豚小屋に連れ戻しましたが、私はその時2人目を妊娠中で(7ヶ月)こんな追い かけっこを毎日する羽目になったらとても身が持たないとうんざりしたものでした。豚小屋の近くに追い詰めてグレッグが捕まえると、キーキーとこの世の終わ りかと思われるような金切り声をあげ、私は行く末を思いやりました。仕方なく、最初に張り巡らしたエレクトリックフェンスよりもさらに低い位置にもう1本 フェンスを張ったら、その日一日は何度もフェンスに触ってその度にキーキーと叫んでいましたが、翌日にはやっとフェンスに近寄らなくなりました。 こういうことを近所の人に言うと、「どうせ肉にしてしまうんだからそんなに親身にならなくてもいいんじゃな い?」とか、「豚がかわいいのは冷凍庫の中に入ったときだけだよ」とか言われますが、私達はたとえこれらの動物たちを食用に育てていても、ここにいる間は ストレスのないできるだけ幸せな生活を送ってもらいたいと思っていて、それが私達に生活の糧をもたらしてくれる動物たちへの感謝の気持ちを表すすべだと思 うのです。 |
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