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『大平 原からの便り』 
最終回:サスカチュワンの現状

 サ スカチュワンに再び冬がやってきました。マイナス30度の日々が続くのが難点ですが、日照時間が短いため、長い夜を利用して、夏の間できなかった社交生活 を取り戻すのに絶好の機会です。サスカチュワンのどの町でもそうであるように、ここビョークデールでもカーリングが盛んで、様々な年齢層の人達が参加して います。またカーリングクラブ主催のバーベキューやいろいろな催しも行われ、村中の人達が集まって情報交換をします。主婦たちはタッパーウェアパーティー をはじめ、様々なホームパーティーを開いて交流をはかります。その中には、キャンドルパーティー、ジュエリーパーティーなど、私が聞いたこともないような ものもあり、いろんなビジネスを考えるものだと思わず感心してしまいました。子供たちもホッケーやフィギュアスケートなどをして長い冬を満喫します。 skletter12
平原州の象徴ともいえるエレベーター(穀物貯蔵庫)が
だんだん消えつつあります。



しかしニュースなどで 報道されている、サスカチュワン州やマニトバ州の農業が危機状態であるというのは事実で、田舎の人口はどんどん減っています。私の住んでいるビョークデー ル村の学校は幼稚園から高校三年生までで100人ちょっとの生徒数で、いまのところは開校されていますが、このまま人数が減少していったら回りの小さい学 校のように、小学五年生までは地元の学校ですが、それ以降は大きな町の学校までいくということになるかもしれません。そうするとバスに乗っている時間が片 道1時間半以上になる可能 性があります。私の娘たちが学校へ行く間なんとか持ちこたえてくれればいいなと願っています。(上の娘が生まれたとき、近所のおじさんに「学校を残してお くためにもあと10人ぐらいは産んでもらわんと困るよ」と言われ、「自分には子供が2人しかいないのに、他人事だと思って簡単に言わないでよ」と反論した のを覚えていますが、今になるとまんざら冗談ではないなという気がしています・・・といって10人も産む気も体力もありませんが)

小さい町のいいところ は、自分がやりたいと思えば、スポーツに限らず、どんなことにでも参加できることです。私の主人のグレッグは、毎年フットボールやホッケーのレフェリーを していますし、私はクリスチャンではないにもかかわらず村の聖歌隊の伴奏をしています。村の大きなホールでお葬式などが行われるのですが、式の後には、埋 葬から帰ってきた人達が軽い食事を取れるように、みんなでテーブルや椅子を手際よく並べ替えます。村の人々が協力しあって、それを何事もない当たり前のこ とのようにしてしまうのか都会の生活を経験した私から見るとすばらしいなと思います。

このような田舎のなかでもグレッグと私の住んでいるところは究極の田舎と呼べるほどで、来る人みんなが、「こ こは本当に静かだねえ。風の音しか聞こえない」と言うのです。だから私がここに来たばかりに母が手紙で「雪道で車が故障したりするといけないから、笛を常 時持っていたほうがいいよ」といってきたとき、「いくら笛を吹いても、来るのは鹿や狼だけだよ」とみんなに笑われました。人からよく、日本やアボッツ フォードの都会の生活が恋しくならないかと聞かれますが、私は自然や動物たちとともに生きているこの暮らしがとても気に入っています。確かに不便な点はあ りますが、きれいな空気、おいしい水、同じ目的を持って夫婦で生活を築いていくというなかに、都会では味わえない、お金では買えない何かがあるような気が します。


一年間にわたりサスカチュワンの農家での生活の様子を書いてきましたが、こんなカナダもあるんだなあと思っていただければ幸いです。もし機会がありました ら、ぜひサスカチュワンへ旅をしてみてください。きっと気に入ってもらえると思います。私達もお待ちしています。一年間どうもありがとうございました。



      
第十一回:牛の性格                   




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